フィリピンで店舗ビジネスするなら、長期のソフトオープンがお勧め
ソフトオープンとは、
グランドオープン前に、告知せずにオープンし、グランドオープンまでの間に、顧客の生の声を聞きつつ様々な改善を加える為の期間です。
私は、このソフトオープンを約3カ月行いました。
このソフトオープンは、
フィリピン等のコストが低い国で出店する場合、非常にお勧めです。
というのは、日本のようにコストが高い場合、売上を早急に上げていかないと支出がどんどん進みますが、
フィリピンは、人件費は日本の10分の1程度、賃料も格段に低い為、急いで売上をあげなくても大きな損失になりません。それよりも、折角来てくれた顧客をリピートに繋げられない方が、大きな損失です。
私がソフトオープン期間中に改善したこと
GO GO CAFEは、9月中旬にオープンしました。最初の1カ月はコーヒーのみ提供しておりました。
ちなみに、私のカフェは、大通りに面しておらず、またコンドミニアムの中庭にあり、決して好立地ではありません。その分、家賃は低いのですが。
一方、日本人が多く在籍する語学学校が隣にあるため、当初のメインターゲットは語学学校の生徒を想定しておりました。
彼らに多頻度でフードを食べてもらいたいと考えており、
最初の1カ月は、語学学校の生徒に、「何を食べたいか」「いくらぐらいで食べたいか」等をヒアリングし、2カ月目から食事をスタートしました。
しかし、全くと言っていいほどフードが売れませんでした。
ヒアリングより「400円程度でかつ丼が食べれたら絶対に食べる」「お茶漬けが食べたくなる」と聞いていたのですが。
少し高いのかなと思い、ソフトオープンキャンペーンとして、全商品2割引にしてみましたが、全く効果がありませんでした。
そこで気づいたのが、生徒は既に3食分の食費を語学学校に支払っており、いくらその食事に満足していなくても、それを食べずにカフェで食べてもらうのは中々ハードルが高い、という事です。
そして、私は大きく方針を切り替えました。
メインターゲットを語学学校の生徒から、日本食を食べたい人に切り替えました。日本食を食べたいニーズを持つ人は、コンドミニアムの中だけでは全く足りませんので、コンドミニアムの外から来てもらうしかありません。
外から来てもらうには、少し値上げしてもより美味しい物を提供すべきと考え、当初カツ丼を150ペソで販売していましたが、材料を変え肉を2倍の厚さにして200ペソに値上げしました。
コンドミニアムに住む常連様からは、「値下げしたり値上げしたり、しょっちゅう値段が変わるね」と言われましたが、「ソフトオープンなので、改善中です」と笑いながら返答してました。
しかし、その変更が功を奏し顧客の反応が大きく変わりました。
変更前は、「150ペソにしてはいいね」 といった反応でしたが、200ペソにしレシピを変えてからは、「今までで一番おいしいとんかつ」と言われることも多くありました。
自信を得た私は、その後、1万件のいいねを獲得している路上販売時代のフェイスブックページ(https://www.facebook.com/gogotokyo.cebu/?ref=bookmarks)で、カフェをオープンしたことを初めて伝え、多くの顧客が来てくれるようになりました。
また、外部からわざわざご飯を食べに来る人を見て、多くの語学学校の生徒が食事をしてくれるようになりました。
売上もまだまだ小さいですが、最初の1.2カ月目と比較すると約5〜6倍まで伸びました。
もし、ソフトオープンせずにグランドオープンし、販促を直ぐに始めていたら多くの顧客を失っていたと思います。
ソフトオープン期間中に、ターゲットを切り替え、それに伴い価格設定とレシピを見直すことができ大変良かったです。
何かの参考になれば幸いです。
GO GO CAFE フェイスブックページ
https://www.facebook.com/gogocafe.cebu/
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